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ヨーク

Author:ヨーク
動物を拾う才能にあふれる関西のオネーサン
タレ目にゃん・チコちゃんを拾ってからの毎日を書いてます☆

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名前もつけられなかったコたち
チコちゃんを拾う数ヶ月前・・・
朝、出勤したばかりのワタシに
「ヨークさん、仔猫がいてるんだけど(>_<)」

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見てみると、暑い倉庫のスミのビニールの上に生まれたばかりの仔猫が2匹ミャーミャーと鳴いてました
どうやらノラ母さんがここで産んだらしい
よくよく話を聞いてみると仔猫を発見したのは昨日で
はじめは5匹いてたようなのですが・・・すでに2匹は息絶えており
もう1匹も今朝見たらダメだったとのこと

去年もそうだったのですが
このノラ母さん、子育てする気力が非常に薄いのです(´・ω・`)
どうやら今回は放置するつもりのようで
残ったコたちを見ても、ヨゴレ放題で毛繕いをした様子もありません

職場で「ネコ係」の地位が定着してるワタクシ・・・(-_-;)
期待されてる事はひしひしとわかりますが正直迷いました

ひとりで乳飲み子を育てるってコトは睡眠時間も自分の時間もなくなります
仕事をしながら家事をしながらそれができるのか!?
2匹も飼い主が見つかるのか?
そして「ワタシに見せればやってくれる」んじゃないかと思っている他の人達の責任の無さも感じました

心の中で「なんでワタシが」と少し考えながらも
やっぱり手を出してしまいました

もちろん、無責任な人ばかりではありません
協力してミルクや哺乳瓶を用意してくれた同僚
何人も気にして様子を見に来てくれたり・・・

その日は2匹の赤ちゃんニャンコに温めたミルクをちょっとずつ飲ませながら仕事をしました
2匹ともニャーニャーとカワイイ声で鳴いて少し元気が出てきたかに思えました
ところが・・・1匹が飲んだはずのミルクを吐いていたのです
飲ませ方が悪かったかな、と思って再び哺乳瓶をくわえさせましたがダメでした
・・・もう飲み込む力が無いようでした
そしてもう1匹も少しは飲むものの、あきらかに飲む量が足りません

このままだったら助からないかもしれない・・・
そんなコトを思いながら仕事をしていると
「拾ったネコちゃんをもらいたいんです」
とスタッフの女の子が申し出てくれました
さらにもう一人アルバイトの男の子が授乳が終わったら里親になりたいと・・

びっくりしました
そして嬉しかった・・・自分が一人で戦ってるんじゃないと思えた瞬間でした

なんとしても生きてほしい
家につれて帰って、温めながら少しずつミルクを流し入れました
やはり口の端からミルクがにじみ出てきますが
それでもちょっとでも胃に届いていることを期待して

次の日・・・つれていった職場で1匹は息をひきとりました

もう1匹もミルクを飲み込めなくなってきました
やるせない気持ちでしたが
職場のみんなの前では気丈にふるまいました
冷静で頼りになるネエサンであろうと笑顔を作りました
ネコをもらってくれると申し出てくれた子には
1匹はダメだったこと、もう1匹もダメかもしれないことを言って謝りました

帰り際、残った1匹ももう虫の息でした
誰もいない更衣室で声をあげずにひとしきり泣きました

育てようと思ったそのときは・・・
これまで大丈夫だったから今回も育てられるという根拠のない自信がありました
全然ダメでした
この子たちのためにまったく何もできなかった自分・・・
なぜこの子たちを見たときに、少しでも躊躇したんだろう
なぜもっと手をかけてあげられなかったんだろう
結局はこの子たちの苦しみを少し延ばしただけ・・・

その夜、もう1匹も息をひきとりました

そのときに・・・ハッキリと思いました
もし、また生き物を拾う事があったらこの子たちの分までちゃんと向き合おうと

名前をつけることもできずに逝ってしまった三毛の兄弟ネコちゃん
悲しい話なので・・・書くのはどうかとも考えたのですが
やっぱりワタシのターニングポイントのような気もします
チコちゃんはその三毛ちゃんたちのオカゲでウチにいるのかもしれないですね

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テーマ: - ジャンル:ペット

その他のニャン | 02:32:54 | Trackback(0) | Comments(0)
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